ラオスで祈りの民を見る

ラオス

ルアンパバーンの有名な寺院ワット・シェントーンに行った。その本堂で様々な人が祈りをささげている。正座して、両手を合わすのは日本と一緒だが、その後頭を地べたにつけて一心に祈っている。それを眺めていると何だか心が落ち着く。人が祈る姿が好きなのだ。自分ではどうしようもない事を神や仏に祈る。他力本願だが、そこに謙虚さを感じる。人間は祈る事をやめた時に傲慢になる。だから祈る姿は美しい。本堂の脇でラオスの人々の祈る姿をずっと見ていた。何を祈っているのだろうか?この人はどんな人生を送ってきたのだろうか?想像していると面白い。外では、テントの様なものが張られ、人々が、水を最後に樋のようなものに流している。観察すると、蝋燭、線香、供花、聖水、水差しが売られていてそれを買って祈りを捧げている。まず、ろうそくに火をつけ、線香、供花をお供えして、祈る。最後に水差しに聖水を注ぎ、それを祭壇脇にある、櫓を組んだ様な階段を登り、注ぎ口に向けて聖水を注ぐのだ。そこでまた祈る。同じ仏教なのに日本とまったく違う祈りの姿。自分も5万キープ払ってやってみた。蝋燭が祭壇にうまく立たない。見よう見まねでやってみた。ラオスは祈りの民である。

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